ホーム > 表面改質用コンポーネント
表面改質用コンポーネント
アローズでは、ブラスト用ノズルや溶射用ノズルなど、表面改質作業時に使用するノズルを販売しています。どちらも耐摩耗性、耐熱性が求められるといった過酷な使用環境に晒されます。アローズでは、長年培ってきたタングステンの加工技術やタングステン合金の製造技術を使ってこれらノズルの性能向上に貢献しています。
コンテンツ一覧
ブラスト用ノズル
ブラストはメディアの選定や空気循環など、重要なポイントにはさまざまな側面がありますが、中でもノズル材質の選定が作業性や作業コストに大きく関わります。メディアを激しく噴射することでノズルが消耗します。メディアの消耗は、研削力の低下やメディアの消費量に直結するため、より耐久性に優れたノズルを選定することを推奨します。アローズではタングステンノズル、タングステンカーバイトノズル、炭化ケイ素ノズル、炭化ホウ素ノズルなど幅広い材料を取り扱っております。お客様のリクエストに応じた最適なノズルをご提案致します。
B4C(炭化ホウ素) ノズル
アルミナの代替品として、世界で最も良く使用されているノズルです。B4C(炭化ホウ素)は硬度が高く、非常に軽い性質を持っており、耐熱性や耐食性も兼ね揃えています。ダイヤモンドに次ぐ硬度を持っているので耐摩耗性はタングステンカーバイドより優れています。欠点は高価である事、大型ノズルに対応出来ない事が挙げられます。
WC(炭化タングステン) ノズル
WC(炭化タングステン)は硬度が非常に硬く、耐食性及び耐熱性があります。耐摩耗性はB4Cには若干劣りますが、アルミナや炭化ケイ素よりも優れています。大型のノズルにも対応しております。
SiC(炭化ケイ素) ノズル
SiC(炭化ケイ素)は寿命が比較的長い割に安価なノズルになります。耐摩耗性はWCより劣りますが、アルミナより優れていますのでよりコスト重視のお客様に適している材料になります。
Al2O3(アルミナ) ノズル
最も安価で市場に流通している素材になりますが、その分最も消耗が激しい材料です。完全コスト重視のお客様に適しています。
溶射用ノズル
溶射とは、金属やセラミックスなどの材料を溶融させた状態でワークに吹き付け、皮膜形成する表面改質技術の一つです。この溶射で使用するタングステン電極及びノズルは非常に過酷な条件に晒されます。例えば、高品質な溶射被膜の形成が可能なプラズマ溶射の場合、タングステン電極と銅ノズルの間にプラズマアークを発生させ、10000℃以上の超高温と超高速のガスフローに耐えられなければなりません。アローズではこの過酷な条件に耐えうる耐熱性、耐腐食性、耐摩耗性に優れたタングステンと、冷却効果の高い銅の接合ノウハウを持っています。この技術により、お客様に最適なプラズマ溶射用タングステン電極及び銅ノズルの提案が可能です。


タングステンと銅の接合
タングステンと銅の接合には、シームレスな接合が求められます。この接合状態の精度が、溶接品質や電極の耐久性に直接的に影響します。シームレスが実現できれば、熱伝導性を向上させることが出来ますし、その上高い冷却効果を発揮することが可能になります。アローズでは、従来のロウ付けや圧入と言った方法だけでなく、特殊な接合方法でシームレスを実現することが可能です。